岸田文雄氏と石破茂氏は1日、それぞれが自民党総裁選に出馬する意向を正式に発表した。
菅義偉官房長官に続き、出馬が予想されていた2人も正式に立候補することとなる。
主要な派閥は菅官房長官を支持しており、岸田氏と石破氏は地方票をもってしても厳しい戦いが予想されそうだ。
岸田文雄氏が総裁選立候補を正式表明
自民党の岸田文雄政調会長(63)は1日午後、安倍晋三首相の後継を選ぶ党総裁選への立候補を正式に表明した。自身が率いる岸田派(47人)の会合を東京都内で開き、「国民のため、国家のため、私の全てをかけて取り組みたい」と語った。
引用:https://www.asahi.com/articles/ASN914W68N91UTFK00Y.html?iref=comtop_8_04
各派閥が菅官房長官への支持に回る中、自身に派閥と党都道府県連の票に頼っても厳しい戦いが予想される岸田氏と石破氏。
それぞれが出馬会見を開き、岸田氏は「全力で取り組む」と語り、石破氏は「自由民主党はいかにあるべきかを示したい」と述べた。
三つ巴の戦いとなる自民党総裁選、二階幹事長が明らかにした形式は「両院議員総会」となる。地方票は各党連の代表の表となるため、141票しか数がない。
麻生派、細田派に続いて竹下派も菅氏の支持に回ると言われており、菅氏は議員票で圧倒的な差をつけると見られる。
そもそも石破派は19人しかいないため、推薦人の条件である20人まであと1人足りない。議員からの評価が著しく低い石破氏が推薦人の人数を確保できるのか注目だ。
おそらく菅氏が次期総裁になる可能性は高い。他の派閥から支持を得られるのか微妙な岸田氏と石破氏は、いかに来年の総裁選に繋げられる結果となるのか。特に岸田氏は負け方次第で、「総理大臣」の夢は絶たれるかもしれない。
両者にとって“2位争い”という切ない総裁選となってしまうのだろうか?