話題

室井佑月氏、大人のいじめに苦言「大人はいじめ好き」「メディアが増長」→「そういえば菅首相は〜」安定の政権批判

鋭い視点で政治に切り込む超一流作家の室井佑月氏、今回の連載は「いじめ」について語っている。

2019年度に認知したいじめの件数が過去最多だったことに触れ、いじめ増加の原因は「子どもが手本とする大人たちが、いじめが大好きだからじゃないのか」と分析している。

そして話は「学術会議」「石破茂議員」「沖縄米軍基地」「外国人技能実習生」へと繋がり、最終的には菅首相の「自助・共助・公助」で締め括った。

室井佑月「冷たさがわかる」

 10月23日付の毎日新聞によれば、「全国の小中学校・高校などが2019年度に認知したいじめは前年度比6万8563件増の61万2496件で過去最多だった。
(中略)
 なぜ、子どものいじめは無くならないのか? それは子どもが手本とする大人たちが、いじめが大好きだからじゃないのか。
 政府と違った意見をいう学者たちを学術会議から見せしめ的に排除したり、自民党総裁選に立候補した石破茂議員を徹底的にのけ者にしたり、沖縄だけに米軍基地の負担を押し付けたり、外国人技能実習生たちの7割を超える事業所で違法な時間外労働や残業代の未払いなどの違反をしたり、犯罪でもないのに芸能人の不倫を執拗(しつよう)に叩(たた)いたり……大人の世界のいじめをあげていったらキリがない。
(中略)
 本質的な問題に触れず、いじめを垂れ流すメディアはわかっているのだろうか。そういう世の空気作りに加担していると、いずれ自分たちがいじめられる確率は高くなるってことを。
(中略)

 そういえば、菅首相は目指す社会像として「自助・共助・公助」を掲げている。なぜ首相という立場なのに「公助」という言葉を最後とするのか?
 これをいじめに対する言葉として置き換えてみて欲しい。その冷たさがわかる。公の立場であるものがまず対応する姿勢がない。そんな世の中である。
引用:https://dot.asahi.com/wa/2020111100022.html

あわせて読みたい
室井佑月氏「合同葬はウケ狙い」「裁判所や大学の力を剥ぎ取ろうと考えている」【中曽根康弘元首相の葬儀】超一流のコメンテーター兼作家の室井佑月氏は、週刊朝日の記事で中曽根康弘元首相の葬儀に異議を唱えた。 税金で葬儀が行われたことについ...

室井佑月氏の見解はまさに専門家レベル

室井佑月氏の主張は至極真っ当だ。大人はいじめが好きで、メディアが増長していると言っても過言ではない。

例えば、マスクに日の丸マークを付けることを政府が指示したかのようなデマを、事実確認せずデマ拡散に貢献した人がいる。おかげでマスク会社はデマを信じた情報弱者たちによって業務に支障をきたすほど風評被害やクレームを受けた。そして日の丸マスクの製造中止にまで追い込まれている。

他にも、永寿総合病院で集団感染が発生した際に、「こんなにコロナの患者を出したことは責められるべきで、病院側は反省すべきなんだよね」と地上波で堂々と発言したコメンテーターもいる。前例のない状態で患者の救命活動にあたっている医療従事者や病院側の名誉を、どれだけ傷つけたのか”大人”は想像が働かない。

また、社会学者でコメンテーターの古市憲寿氏の名前を出し、「すっぴんが社会学者の古市氏に似てるといわれる。いじめと思う」とツイートした女性もいる。お互いの関係性によっては「冗談」で済まされるが、仮にこれで相手の心が傷ついたのであれば単なる侮辱であり、フォロワーが便乗する事態になれば確実に「いじめ」となるだろう。

上記の事案は、まさに「大人はいじめが大好き」を証明する「大人のいじめ」と言える。

超一流作家の室井佑月氏は相変わらず鋭い視点を持っている。冒頭で「学校におけるいじめ問題」に触れ、「大人のいじめ」に苦言を呈した。何の因果関係があるのかは不明だが、どんなテーマでも政権批判に繋げる手法は一流の左翼にふさわしいやり方だ。

最後に「そういえば菅首相は〜」と、いきなり「自助・共助・公助」を持ち出す論法は、高次元で話を展開する室井氏だからこそ為せる技だ。因果関係にとらわれず、確実に政権批判へ繋げる一流の随筆家だ。

左翼の知性を遺憾なく発揮する室井佑月氏。子どもたちのイジメ問題を解決に導く提案はせずに、政権批判で締めくくる辺りはさすがだ。左翼や自称リベラルにとって、本命は弱者救済ではなく対立側への批判なのだから

室井佑月氏、そして左翼や自称リベラルの知性を誇りに思う。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。