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【#世界で最も影響力のある100人である伊藤詩織さんによる日本人女性ヘイトに抗議します】←Twitter上で伊藤詩織さんに抗議?発言内容を検証してみた

Twitter上で、「#世界で最も影響力のある100人である伊藤詩織さんによる日本人女性ヘイトに抗議します」というハッシュタグを見かけた。

「世界で最も影響力のある100人」に選ばれた伊藤詩織氏は、過去に「日本社会で育つと、誰でも性暴力や性的暴行を経験しているんです」と語ったことがある。

この発言が「デマ」だとし、抗議しているTwitterユーザーがいるようだ。

発言内容がデマなのか、当記事で検証しようと思う。

Twitter上で伊藤詩織さんの発言に抗議運動?

例の発言は、BBCが28日の夜に放送した「Japan’s Secret Shame(日本の秘められた恥)」という番組の一幕だ。伊藤詩織氏を取材した内容の中で、若者たちと性被害について話し合うシーンだ。

動画で伊藤詩織氏が語った部分を書き起こしてみる↓

日本社会で育つと、誰でも性暴力や性的暴行を経験しているんです。ただし自分が被害に遭ったんだと全員がそう思うわけでもない。特に女子高生として公共交通機関を使うようになると、そこから毎日そういう目に遭うようになるんです。だから毎朝教室に着くたびに、いつもその話題でもちきりでした。今日はどんな男が自分の上にかけてきたとか、今日は別の男にスカートを切られたとか。でもそれはそういうものだと受け止めるしかなかった。通報なんかしませんでした。

特に引っ掛かったのが「日本社会で育つと、誰でも性暴力や性的暴行を経験しているんです」という部分だろう。「誰でも」という表現は「全員」というニュアンスに受け取られる可能性がある。伊藤氏も「everyone」と発言しており、「全員」という認識で問題はないだろう。

この点についてTwitterでは「全員という主張はデマ」と反論が見られた。保守界隈を中心に「日本を貶めるヘイトスピーチ」と扱われており、伊藤詩織氏は批判されている。

「誰でも性被害を経験」は正しいのか?

「誰でも性被害を受ける」という主張が正しいか間違っているかの検証は難しい。日本人女性全員から正確に聞き取りすることはほぼ不可能だ。参考データから日本の性被害状況を見ていくしかないだろう。

下記のデータは性犯罪の認知件数と被害発生率だ。痴漢については処罰される際に「迷惑防止条例違反」と「強制わいせつ罪」に分かれ、全体のおよそ6割が迷惑防止条例違反で検挙されている。

出典:http://hakusyo1.moj.go.jp/jp/64/nfm/n64_2_6_1_3_0.html

 

出典:http://hakusyo1.moj.go.jp/jp/62/nfm/n62_2_6_2_1_1.html

平成28年の被害発生率は10万人当たり約10件だ。痴漢の検挙件数も少しずつ減少傾向にあり、日本人女性全員が性被害に遭ったと断言できる数字かどうかは疑問が残るところだろう。

ちなみに性的事件について「泣き寝入り」という表現がよく使われる。特に女性が被害を申告しない、あるいは出来ないことが多いと言われてきた。理由として「被害届が受理されない」「警察は何もしてくれない」といった声が多いと、一般的には思われている。

上記データも「被害者が泣き寝入りする社会だから、本当はもっと被害者は多い」という意見もあるだろう。あながち間違いではない。被害者側が申告しないこともあるため、実際の被害者数はもっと多いはずだ。(しかし、それはほぼ全ての犯罪に適用され、日本に限った話ではない)

問題なのは被害申告しなかった理由だ。もし本当に「被害届を受理しない」や「捜査機関が何もしない」ことが、被害者が申告を躊躇する理由なのであれば、日本の捜査機関に対する不信感は大きい。

そこで注目したいのが聞き取り調査の結果だ。令和元年版の犯罪白書では、性的事件の被害申告をしなかった理由について、過去5年間のデータが載っている↓

出典:http://hakusyo1.moj.go.jp/jp/66/nfm/n66_2_6_1_2_3.html

過去5年間の性的事件の被害について「あなた又は誰かが,捜査機関に被害を届け出ましたか」との聞き取りに、「いいえ」と回答した者の割合は80%だった。

捜査機関に被害を届け出なかった理由は、主に「それほど重大ではない」(35.7%)「どうしたらよいのか分からなかった(被害を届け出る方法が分からなかった)」(28.6%)だったことが分かっている。

つまり、被害者側が自身の尺度で重大性を判断しているのだ。これは「泣き寝入り」と言えないだろう。後者の理由も、おそらく被害を届け出る方法も知っていれば警察に相談していた可能性は高い。

データ量(人数)が少ないため参考程度かもしれないが、「被害届が受理されない」「警察は何もしてくれない」は多数意見ではなかった。警察は最大限、被害者に寄り添って務めを果たしてくれるはずだ。自己判断せず、まずは相談しよう。

話を戻すが、日本社会で育つと、誰でも性暴力や性的暴行を経験しているんですという伊藤詩織氏の主張は、事実やデータに基づく主張として認められるとは限らない。主観や経験談による推測の可能性が高いだろう。

それでも伊藤詩織さんのデマ&ヘイト認定を続けるのか

shin氏の主張に対し、「全員は大多数という意味で、一人残らずではない」と反論する伊藤詩織さん擁護派も現れている。仮に「大多数」と考えたとしても、犯罪白書のデータでしか判断できない。

そのデータに基づいて「日本社会で育つと、”大多数”が性暴力や性的暴行を経験しているんです」という主張を正当化できるならば、その論証は非常に価値があるだろう。
(everyone:全ての人、一人残らず)

今回の件は一部のTwitterユーザーが伊藤詩織氏の発言について、「日本の女性は全員性的暴行で傷つき、 日本の男性は大多数が性犯罪者である」という誤解を与えると危惧したことが発端だ。しかも放送したメディアがBBCという世界的なニュースメディアだ。発信力は絶大である。

もし万が一、伊藤詩織氏の発言が実は希望的観測であり、デマで日本を貶めるためのヘイトスピーチならば恐ろしい行為だ。

しかし、それはさすがにないと考える。

伊藤詩織氏といえば例の件で、日本外国特派員協会で開かれた山口敬之氏の会見にジャーナリストとして出席したり、フラワーデモに参加した際には事件当時の服を着用して演説するなど、非常に芯の強い人物だ。

本来なら当時の状況がフラッシュバックするかもしれないのに、海外の番組でも明るく立ち振る舞い、男性の共演者とフレンドリーに接することができる。これほど凛と輝く女性が、日本を貶めることなどするわけがない。

例えば「韓国では韓国人女性の全員が性被害を経験しています」と主張すると、間違いなく炎上するだろう。なぜなら韓国人男性に対するヘイトスピーチになるからだ。これが「日本」に置き換えられた場合、よほどの差別主義者じゃない限りは同じと考えるのが一般的だ。

したがって伊藤詩織氏はきっと、別の何かを伝えたかったのかもしれない。本質は他にあるのだろう。

個人的にはどんな理由でもいいのだが、伊藤氏が何を根拠に「日本社会で育つと、誰でも性暴力や性的暴行を経験しているんです」と発言したのか。何の狙いがあったのか。気になっている人は多いはずだ。いずれ真実を語ってくれると思われる。

一流ジャーナリストで世界に影響力を与える人物の伊藤詩織さん。我々は今後も彼女を応援し、何を発信していくのか期待しよう。

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POSTED COMMENT

  1. より:

    「日本に生まれると全員 性被害にあう」とのヘイトスピーチを検証してる様で、
    結論が、彼女の意図は別にあると擁護してるだけの くだらない文章である。

    あなたが書いてる様に、「日本」という部分を「韓国」でも「アメリカ」でも
    変換して見ればよい。どれだけ酷い発言かがわかるだろう。

    彼女はそのそも、性被害を訴えてるだけの人物で、実際の所は係争中であり、
    被害者かどうかも疑われてる人物で、そんな中、BBCという影響力の凄まじいメディアに出演し、 日本という国家 日本という社会 日本人という民族を
    侮辱し、貶めたのである。

    日本人なら誰でも抵抗を感じ、不快に思うのは当然である。
    その中には、伊藤詩織という女性の言動が原因になってる事もまた事実である。

    あなたは、彼女を「凛と輝く女性」と評し、そんな素晴らしい女性が日本を貶める事などする訳がないと断定してるが、それはあなたの主観であり、
    全ての日本人に 押し付けられるのは不愉快である。

    「真意は今後の彼女を発言に期待」とも書かれてるが、疑問である。既に彼女は
    世界レベルで日本を侮辱し、日本社会を貶め続けてる。本で、会見で、インタビューで、TVで、ラジオで、世界中に 「日本という国は酷い国で 隠れた恥を
    持ってる国なんです」と喧伝してる。 その事を日本人は批判し、彼女に不信感を抱いているのである。

    彼女の目的は明瞭だ。無名のキャバクラのバイトが、今はジャーナリストを名乗り「被害者」として世界に顔を売り、メディアに出まくって散々稼いでいる。
    同時に、一人の日本人男性の名誉を傷つけ続けて居るのを見れば 彼女が
    何をしたかったのかは 明らかであろう。

    それが見えない あなたの目は節穴であると断言できる。彼女を擁護するのは自由だが、ヘイトスピーチは良くないと考えるなら、彼女の発言であっても
    当然、批判されるべき事であると思う。

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