京都精華大学の准教授で一流哲学者の佐々木中氏は23日、「この期に及んで伊藤詩織さんや大坂なおみさんを嘲笑し、叩いている奴はウジ虫以下」とツイートした件で話題となった。
現在は発言を謝罪し、内容を訂正している。
佐々木中氏は過去にも中身の深いツイートを発信しており、8月29日には「第一章を削除して欲しいですね。個人的には。 #憲法改正を望みます」と投稿していた。
京都精華大学の佐々木中准教授 ウジ虫ツイートを謝罪&撤回
京都精華大学といえば、松任谷由実さんへの不適切な発言、また『論座』で安倍政権への恨み辛みを書き連ねた一流政治学者の白井聡氏が有名だ。
白井氏の鋭い発言もさることながら、佐々木中准教授のツイートもエッジが効いている。先日、米TIME誌が発表した「世界で最も影響力のある100人」に伊藤詩織さんと大坂なおみ選手が選ばれた。
ネットニュースで報じられると、ヤフーコメントやTwitterでは賛否両論が巻き起こった。肌感覚で言うと、おそらく批判的な声が多いかもしれない。
その展開に疑問を抱いたのだろうか、佐々木中氏はTwitterで「この期に及んで伊藤詩織さんや大坂なおみさんを嘲笑し、叩いている奴はウジ虫以下。こういう人間がこの国を衰退国にした。さらに近い将来とどめを刺すことは間違いない。」と呟いた。
この期に及んで伊藤詩織さんや大坂なおみさんを嘲笑し、叩いている奴はウジ虫以下。
こういう人間がこの国を衰退国にした。さらに近い将来とどめを刺すことは間違いない。
— 佐々木 中 (@AtaruSasaki) September 23, 2020
佐々木中氏は当該ツイートのリプ制限を設定しているが、「ウジ虫以下」という表現が原因で多くの批判的な意見がTwitter上で飛び交っている。
しまいには「#佐々木中京都精華大学准教授によるウジ虫発言に抗議します」というハッシュタグまで広まってしまった。
佐々木氏は後日「ウジ虫以下」という発言を謝罪、「体制順応的で無知無教養な人種差別・女性差別主義者」に訂正している。
「ウジ虫以下」という表現はいかにも乱暴であり、心より反省し謝罪します。「人権感覚がなく、論理的思考ができず、自分の生まれた場所しか誇るものがない、体制順応的で無知無教養な人種差別・女性差別主義者」と正確に言いかえせていただきます。たいへん申し訳ありませんでした。 https://t.co/mvDzCkg44J
— 佐々木 中 (@AtaruSasaki) September 25, 2020
人として高い知性と品格が伺える佐々木氏のツイートは、参考になることが多い。普段からSNSを利用する方々にはぜひ参考にしていただきたい人物だ。
「第一章 天皇」の削除を希望？実は憲法改正派か
文学界の権威とも言える佐々木中准教授だが、過去にはこんなツイートも発信している。保守界隈を中心に憲法改正を訴える声が高まっているが、実は佐々木氏も憲法改正派かもしれない。
どういう意図があるのかは不明だが、「第一章を削除してほしい」と投稿している。
第一章を削除して欲しいですね。個人的には。 #憲法改正を望みます
— 佐々木 中 (@AtaruSasaki) August 29, 2020
日本国憲法の第一章は「天皇」だ。そのままの意味で受け取れば、「天皇の終焉」を望んでいることになる。だとすれば、左翼として100点の回答といえる。
もし佐々木中氏が何か別の意味を含めて呟いたとしたら、いったいどんな意味があるのだろうか。「加筆・修正」ではなく「削除」のため、天皇を憲法に明記しないことを意味するのだが。
そのままの意味として呟いたのなら、左翼として非常に立派なツイートだろう。
