元新潟県知事の米山隆一氏は27日、自身のTwitterで「責任は権力とセットなので、権力を持っていない野党に責任なんてないです」とツイートした。
政権批判を繰り返す姿勢を問われるリプライに対し、責任の所在について述べられていた。
米山隆一氏 Twitterで野党の責任に言及
責任は権力とセットなので、権力を持っていない野党に責任なんてないです。従って野党の責任なんて追及してみようもありません。権力も持っていない人に責任を求めるのは、権力を持っている人の「責任転嫁」に過ぎません。唯一つ言うなら、「権力奪取の意志」ー「責任を負う意志」が甘いとは思います。 https://t.co/D80nsgdQHe
— 米山 隆一 (@RyuichiYoneyama) August 26, 2020
米山氏の考えでは、「あくまで責任は権力者が負うものであり、権力を持たない者に責任を求めても、それは責任転嫁になる」との意見のようだ。
その上で、米山氏は野党に対し「権力奪取の意志」と表現して、責任を負う覚悟が見られない姿勢を批判している。
東大医学部を卒業しながらも、司法試験にも合格している米山隆一氏。頭脳明晰で高い知能を持つ彼は、とても公平で客観的な視点を持ち合わせているように思う。
野党もそれぞれ解散総選挙に向けて、政権奪取を狙える準備を進めていただきたい。
米山氏のツイートに学ぶべき
米山氏は2018年4月16日、出会い系サイト「ハッピーメール」で知り合った女子大生に、金品を渡して交際していたことが発覚している。当時の米山氏は独身であり、刑事罰に問われるような違法性はないはずだ。
しかし米山氏は辞職する意向を表明し、辞職願を提出している。涙を流しながら会見で説明している姿は記憶に新しい。悲痛な思いや感情が美しい涙として溢れ出ていた。
苦難も乗り越えたからこそ、米山氏の説得力や存在感は日に日に増しているように感じる。今回も「責任」と「権力」の相関性について、とてもわかりやすい解説が行われた。
もちろん、もし本当に野党に責任がないならば、誰も野党の主張や仕事は評価しなくなる。そんな責任を負わない野党議員にも給料や手当てが支払われており、それは我々国民の税金だ。
また、野党議員にも憲法遵守の義務が課せられている。権力がないからいって責任を負わないならば、そんな議員は国民から信用されないだろう。議員バッジを渡されている以上、発言や行動には責任が伴う。
そもそも野党議員に権力がないかというと、そんなことはない。例えば野党議員も「合同ヒアリング」と称し、官僚を呼び出して厳しい質問を続けていた。ときには大声で怒鳴ったという話も出ている。
野党議員も、国会議員として十分に権力を発揮している。有権者から選ばれた議員だ、与えられた権力は法に触れない範囲で行使すべき。それに法律案を作成および提出できるのは国会議員と内閣だ。これだけでも相当な権力を与えられている。
しかし、それでも今の野党に責任は押し付けられない。支持率も一桁台であり、左派界隈や安倍政権不支持者が大いに盛り上がっている”合流新党”ですら、毎日新聞の世論調査で「期待する」が17%だった。これで責任を押し付けるのは、あまりにも酷ではないか。
「いいね」の数が物語っているが、米山隆一氏の主張に賛同する人は多い。支持率の通り、今の野党が責任を負えるような状態にないことは一目瞭然だ。とにかく安倍政権を倒すしかない。
米山隆一氏のツイートには、いつも納得させられる。ネトウヨも参考にするべきだ。