時事

立民・佐藤正のり市議「ヒマを持て余して頭も使わないと認知症になる」は本当?原因と予防について調査

立憲民主党に所属する神奈川県大和市の市議会議員・佐藤正紀(まさのり)氏は21日、Twitterでユーザーとバトルになった際、「バカ」という文句に対して「私、ヒマじゃないし、バカなん言葉、ほとんど使っていないですよ。ヒマを持て余して、頭も使っていなかったら、認知症になりますよ。」と返した。

実際に認知症に苦しむ患者や、その方を支えるご家族への配慮に欠けた言葉だとして批判されているが、本人は「発症理由の一つでしょ」と主張している。

改めて、認知症という病気の発症理由が「頭を使わない」ことなのか調べてみた。
(医療系ブログではないため、参考程度に)

立憲民主党・大和市議の佐藤正のり氏、有権者の批判に「認知症」で返す

魚拓①
魚拓②

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認知症とは?

認知症
概要
認知症とは、さまざまな原因で脳の神経細胞が破壊・減少し、日常生活が正常に送れない状態になることをいう。認知症にはさまざまな種類があり、脳にあるアミロイドβやタウと呼ばれる特殊なタンパク質が蓄積されることで起こる「アルツハイマー型認知症(通称アルツハイマー)」は中でも最も患者数が多い。その他、脳梗塞や脳出血、くも膜下出血をきっかけに発症する「脳血管性認知症」、神経細胞にできる特殊なたんぱく質のレビー小体が脳の大脳皮質や脳幹にたくさん集まったことで発症する「レビー小体型認知症」などがある。認知症は一般的に高齢者が発症することが多いが、30代の若い人が発症することも。
原因
脳細胞が減少・壊死することで起こる認知症は、その種類によって原因は異なる。男性よりも女性が発症することが多いアルツハイマー型認知症は、脳にアミロイドβという特殊なたんぱく質がたまり、脳細胞が壊れて死んでしまい減っていくことで起こる。このアミロイドβは加齢により増えやすくなるため、高齢者が発症することが多い。ただ、30~50代の若い人が発症することも(若年性アルツハイマー型認知症)。その場合は遺伝が関係しているといわれる。脳血管性認知症は脳梗塞や脳出血、くも膜下出血などにより脳血管が損傷したことで発症。糖尿病や高脂血病、高血圧といった生活習慣病を持つ人がなりやすい。ストレスや喫煙も危険因子だといわれている。レビー小体型認知症は、神経細胞にできた特殊なたんぱく質のレビー小体が脳の大脳皮質や脳幹に増えすぎたことが原因。高齢の男性が発症しやすい。
引用:ドクターズ・ファイル
東京慈恵会医科大学附属第三病院
中村 敬 院長

認知症の多くは「アルツハイマー病」や「脳血管性認知症」の患者が多いとのこと。各々の発症原因を簡単にまとめると、アルツハイマー病は脳細胞の壊死、脳血管性認知症は脳血管の損傷で発症することが多いそうだ。

脳血管の損傷は糖尿病や高血圧といった、いわゆる生活習慣病が原因。日々の健康状態が認知症を引き起こす可能性も十分にあるらしい。一方、脳細胞の破壊は様々な原因が考えられるそうだが、「アミロイドβ」というタンパク質がたまると脳細胞が壊死していくという。この物質は加齢によって増えるそうだが、若い人も例外ではないとのこと。

このように、「認知症の原因は一つに断定できない」病気と考えるべきだろう。加齢という避けられない現象で認知症を発症してしまうことも多く、少なくとも「ヒマを持て余して、頭も使っていなかったら、認知症になりますよ」と断定できる病気でないことは事実だ。

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「ヒマを持て余して頭も使っていない」と認知症に?

魚拓③

認知症は加齢に伴う脳機能の低下とも言われているが、佐藤氏の言う「頭を使わない」ことで起こる認知症は「本態性痴呆」ではないだろうか?だとすれば、早期に「脳の活性化」を訓練すれば回復する可能性もあるそうだ。

しかし、「脳を使う」ことで加齢による認知機能低下を防ぐことは難しいようで、薬学博士の竹内久米司氏が紹介した論文によると、「問題解決型の活動が、認知能力の向上に最も関連がある一方、知的活動は、加齢による認知機能低下との関連は認められなかった」と分析されている。

・物忘れ(認知症)
本態性痴呆
出典:脳神経外科 山本クリニック

・薬学博士 竹内久米司さんからのアドバイス
頭を使わないと認知症になるって本当ですか?
出典:薬学博士 竹内久米司氏

このように認知症は非常に複雑な病気であり、特に高齢化社会となっている日本では悩んでいる方も多いだろう。「頭を使う」はあくまで予防であり、原因は「多岐に渡る」と考えるのが一般的な理解かもしれない。

税金から報酬を得ている市議会議員がSNSの場で軽々しく病気でユーザーの批判に反論するセンス、さすが立憲民主党だ。原因と予防を混同し、介護職員でありながら「認知症の発症理由の一つでしょ」と断言できてしまう精神力と度胸には恐れ入った。佐藤正のり氏の知性と品格に震えが止まらない。

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大和市議の佐藤正のり氏、立憲民主党らしさを表現か?

立憲民主党に所属する国会議員でも、人の見た目や持病を揶揄する人間が存在する。やはりこれが立憲民主党クオリティであり、佐藤氏は立憲民主党らしさを表現したにすぎない。これほどの知性と品格を備えた市議がいたとは、立憲民主党が誇る有望株に違いない。

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売り言葉に買い言葉。頭に血が昇ったのか、それとも至って冷静だったのか。侮辱的なツイートに対して病気を使った反論は、受け取り方によって誤解されることもある。迂闊だったのかもしれないが、本人はあまり反省していないようなので仕方ない。

市議とはいえ、アカウント名に「立憲民主党」と表記している以上は党の信頼性や好感度に影響してもおかしくないツイートである。介護職員である佐藤正のり氏の活躍に、今後も目が離せない。

筆者も認知症について正しく理解を深めていくよう努め、引き続き勉強していこうと思う。

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